今回は「ツァイガルニク効果」をテーマに記事を書いていきます。
ドラマやアニメがいいところで終わってしまったり、CMが入ったりすると、続きがめちゃくちゃ気になりますよね?
あれは意図的に行われている場合がほとんどです。
ということは、これをマーケティングに活用することで売上を伸ばすこともできるということです。
続きが気になってしまう心理を理解して、マネタイズに繋げていきましょう^^
・ツァイガルニク効果とは?
人間には、「達成できなかったことや中断していることに対して、より強い記憶や印象を持つ」という心理現象があり、これをツァイガルニク効果と呼びます。
ツァイガルニク効果という心理現象は、ドイツのゲシュタルト心理学者のクルト・レヴィン氏とソビエト連邦のブルーマ・ツァイガルニク氏の仮説から発見されたとされています。
この仮説というのは、人間の記憶についての仮説であり「人間は目標に向かっているときは緊張感が生まれるが、目標が達成されると緊張感は解消する」というものです。
では、この仮説からどのような心理実験を行ったのか説明していきます。
◎ツァイガルニク効果の心理実験
実験では、被験者を2つのグループに分けて、簡単な作業やパズルを解く課題をうグループごとに異なる条件で取り組んでもらいます。
グループA:課題を最後まで完了させてから次の課題へ移行する。
グループB:課題の途中で邪魔をされて次の課題へ移行する。
このような条件で課題に取り組んでもらって、「今取り組んだ課題の内容はどんなものがあったか?」を質問すると、どのような結果になったでしょう??
結果は、課題を邪魔されたBグループの方がAグループの倍近いほどの数の課題を答えることができたそうです。
このような実験結果から、「物事は何事もなく完了させるよりも、中断された方が記憶力を向上させる」ということが実証されました。
なかなか面白い実験結果ですね^^
これは間違いなくマーケティングにも活用できます。
・ツァイガルニク効果の活用事例
それでは、実際にツァイガルニク効果はどのような場面で使われているのでしょうか?
最も身近な例として、テレビCMが挙げられます。
重大発表の直前にCMを挟み、「この後〇〇が!?」というような注目を集める演出をすることで、続きが気になって仕方なくなりますよね?笑
あれは意図的に行われています。
また、続きが気になってしまうということは、続きをみるまでテレビを観ているということなので、そのタイミングでCMを入れることによって、見てもらえる可能性も高くなります。
テレビCMはマーケター側からすると、非常に重要な広告なので、少しでも多くの人に見てもらうことが望まれます。
そのため、テレビなどで絶妙なタイミングで入る広告は、高い広告効果が期待されます。
最近では、YouTubeでも頻繁に広告が表示されるようになり、企業がYouTubeにも広告費をかけ始めています。
現時点のYouTubeでは表示される広告の内容を指定することはできませんが、この部分の自由度が上がると、マーケターにとってはかなり良い影響が生まれそうですね。笑
また、身近な生活の中にもツァイガルニク効果が影響していると感じられる場面があります。
例えば、当たり障りのない学生生活を送るよりも、ヤンチャして先生に怒られまくった人の方が学生時代の思い出が多いという話はよく聞くことがありますが、これはまさにツァイガルニク効果ではないかと思います。
当たり障りのない学校生活を送っていると、先生に怒られることもなく、スムーズに学校生活を終えてしまいます。
それに対して、ヤンチャしてる人は先生に怒られまくるので、その都度やりたいことを中断させられていたということになります。
そのため、後で思い返した時により多くの記憶が残っているのはヤンチャして怒られていた人ということになります。
・心理テクニックを使う際に重要なこと
僕は、心理テクニックをマーケティングに用いる際には、「心理テクニックに頼りすぎない」ということを意識しています。
当たり前の話ですが、基本的に商品やサービスを販売する際には、大衆に対してアプローチします。
その過程でツァイガルニク効果をはじめとする心理テクニックを駆使することで、より見込み客の注目を集めたり、購買意欲を高めたりすることができるので、その結果として商品を購入してもらうことができます。
もちろん、心理テクニックを使うことで商品を買ってもらいやすくすることは可能ですが、そこに頼りすぎるのも良くないと考えています。
あくまで心理テクニックは、興味を持っている人に対して「そっと背中を押してあげるもの」くらいの認識で良いと思います。
心理テクニックだけに頼ってしまうと、小手先だけのセールスになってしまい、内容が伴わないということになりかねません。
そのため、心理テクニックを使いまくるというよりは、必要な部分にだけ取り入れるというくらいがちょうど良いかもしれませんね^^
・まとめ
今回は「ツァイガルニク効果」について記事を書きました。
マーケティングに活用できる心理テクニックはツァイガルニク効果の他にもたくさんあるので、場面に応じて使い分けていきたいですね^^
・最後に
最後までお読み頂きありがとうございます^^
引き続き有益な発信を続けていきますので、ぜひ公式LINEの登録もお願いします!
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